@article{oai:hokkyodai.repo.nii.ac.jp:02000016, author = {稲井, 智義}, issue = {1}, journal = {北海道教育大学紀要. 教育臨床研究編}, month = {Jul}, note = {本稿は大学模擬講義を検討して「教育と子ども福祉の探究」の意義を明らかにした。いま,問題を見つける探究が注目されている。学校の問題を描いた小説が朝井リョウ『世界地図の下書き』である。児童養護施設で暮らす小学生が他の同級生から「ユーレイ」扱いされる場面がある。このように子どもが「忘れられている」状況が2010年代の日本の学校に見られた。大阪市立大空小学校はこうした状況と異なり,「すべての子どもの学習権を保障する学校をつくる」ことを「学校の理念」に掲げている。施設で暮らすある卒業生は「大空の人」に信頼を寄せていた。最後に,文学が描く可能世界と虚構世界を通じてとらえ直された現実の学校の中で,子ども福祉とともに複数の現実可能性を探ることを提案した。本講義は多くの生徒にこの主題と教育学に関心を抱かせ,探究と勉強に対する示唆を与えた。探究する教師を福祉と文学を行き来しながら育てることは,今後の課題である。}, pages = {17--30}, title = {教育と子ども福祉の探究}, volume = {74}, year = {2023} }